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フォトカノについて

目次

これを書いた動機

すでにレコラヴという正統進化版(話につながりはないものと思う)があるのだから、今更フォトカノを紹介するのも微妙かとも思ったが、たまたまPS Plus1月のフリープレイにフォトカノがあるという情報を昨日得たのでフォトカノについて書かねばならない気持ちが湧いてきた。
私はこれからフォトカノについてつらつらと書くが、まだPSP版、PS Vita版とも、半分くらいのキャラクターしかクリアしていないし、攻略サイトなどを見ていないため、どのキャラが攻略対象なのかなど分かっていないことも多い。

フォトカノとの出会い

CMで初めてフォトカノという作品を見たとき、そのキャラデザを見て気にはなったが、すぐさまゲームの購入予約をすることはなかった。
なにやら発売日が遅れているという情報は見ていた。そのうち仕事などで忙しく過ごしていると、いつのまにやらアニメが流れていた。
このアニメはPS Vita版であるフォトカノKissの販促だったようだ。
アニメは(ストーリーライン自体に好き嫌いはあろうが)大まかにおすすめできる。
13話構成で、最初の4話がキャラ紹介を兼ねてひと段落つく。それからはオムニバス形式で各キャラを掘り下げて語られる。
中でも8話の室戸先輩の話は、無理な話の展開も少なく、なかなかにいい話である。8話のために全話ぜひ見ていただきたい。

アニメが終わってからだいぶ経ったあと、アニメ版面白かったな、という薄ぼんやりとした記憶が湧いてきた。
そんな折(今から数か月前のことである)たまたまPSP版を購入する機会に恵まれ、ぽちぽちと少しずつ進めていたのであるが、あるシナリオで唐突にこれは名作だと思い、思い立った次の日にはPS Vita版を購入していた。

ゲームについての説明、PSP版とPS Vita版の比較

名作である理由を書く前に簡単にゲームの説明をせねばならない。
まず、PSP版とPS Vita版はだいぶ違う。
攻略可能キャラクターも違えば、キャラクターの書き込みも異なる。PSP版よりPS Vita版の方が段違いでよい。絵については両機種の解像度の問題もある。PSP版は、味がある、とでも表現するよりほかない。
そして操作感覚やゲーム体験がまったく違う。PSP版はメディアインストールしておかねばまったく遊べたものではないほどに遅い。一方、PS Vita版はサクサクと動く。
ゲーム体験としては、果音(妹。分かると思うがカメラメーカーであるCanonと掛けている)をどう扱うかがだいぶ違う。PSP版はゲームを有利に進めるためにほぼ毎日果音に会う必要があり、正直面倒である。
なので、ゲーム性をどこに求めるかというところはあるものの、今手に入れるなら遊びやすいという点でPS Vita版一択であろう。

しかしながら、PSP版にはPSP版の良さがある。
例えば、写真撮影のセンスが徐々に鍛えられるという点ではPSP版の方が良さそうである。
PSP版では、最初の2,3キャラをクリアするまでは正直いまいちな写真しか撮れない(特殊なイベントは除く)。それは撮影時に自分が移動できる範囲が狭いためいい構図を取りにくいためかもしれないし、そのうえ良い写真を撮ったか否かという点数計算アルゴリズムがシビアなせいかもしれない。
そのくせ点数を稼がないと撮影時の移動範囲は狭いままだし、撮影回数も少ないままだ。実際、私も最初の数キャラを攻略するまではフラストレーションが溜まっていた。
だが、徐々に自分の撮影できる範囲が増えていくため、試行錯誤をしやすい。写真撮影の学習曲線に合っていると感じられる。いつの間にやら、こう撮影したら綺麗なんじゃないか、というような考えが自然とできてくる点は高く評価できる。きっと実際のカメラ撮影でも特に構図の作り方については、うまくなるような気はする。

PSP版は面倒くさいという印象を与えてしまったかもしれないが、必ずしも点数を稼ぐのが面倒というわけでもない。各キャラのエンディング直前になるとボーナスステージ状態になるので、そこまでいけば点数を稼ぐことも困難というほどではない(だが、効率のみを追求して点数を稼ぐためには、仲良くなった女子の胸や尻に密着して写真を撮るような変態じみた行為をする必要はあるのでそれはそれで微妙である)。

私にとって名作である理由

だいぶ脱線した気がする。上記のことを前提として私がPSPフォトカノおよびPS Vita版フォトカノKissをなぜ名作と感じているかを描かねばならない。
本作は、ありていに言って「写真を通じて、女の子と仲良くなる」作品である。
さまざまなイベントを通じて仲良くなるのだが、仲良くなって写真を撮っていくうちに(上でも触れた通り)だんだん自分の撮影の範囲が広がっていく。
そして、気づくと、もっともっといろいろな写真を撮ってみたくなってくるのだ。
単純に写真撮影が面白くなるうえに、キャラクターに感情移入したり、自分好みのキャラクターがいたり、キャラクターとの距離が詰まっていけばさらにその気持ちは強くなりいろいろと撮影して彼女たちを記録したくなるのである。
低いアングルから撮りたいとか高いアングルから撮りたいとか、
午前中に体操着を撮りたいとか、午後の夕焼けの中で体操着を撮りたいとか、
昼に水着を撮りたいとか、プールサイドで寝そべった水着を撮りたいとか。
(私の趣味が偏っているのではなく、そういうゲームなのだ。ほんとだよ? あと、体操服や水着の写真が撮りやすいため、やたら体育が多い学校だなって気持ちになる)

そんな感じでゲームを進めていると、あるキャラクターのあるイベントで、主人公は写真を撮るか撮らないかの選択を迫られる。
倫理的な観点から撮影をためらわせる仕掛けがあるのだ。
主人公は悩む。ここで写真を撮っていいのか、と。
しかし、その主人公の悩みは、プレイヤーである自分にも全く同じ粒度で襲い掛かってくる。
キャラクターの記録を撮りたい。今までちょっと変わった瞬間の写真は全部撮ってきたのだ。このキャラのこの顔はきっとこのイベントでしか撮れないだろう。撮りたい。しかしここで撮っていいものか、と悩むのである。
これは私が小さいころに「るろうに剣心」を読んで牙突を練習するのと同じような体験だった。ヒーローごっこをしたくなるヒーロー、聖地巡礼をしたくなるアニメやゲームと同じように、自分に対して創作物がその枠を超えて自分に働きかけてくるのだ。

結局自分はその写真を撮ることはできなかった。
ゲームをほったらかしにしたまま10分くらい悩んで、最終的に撮らなかったのである。
もしかしたら撮影しようとしてもゲームの仕様として弾かれてしまうのかもしれない。だが、その選択肢を選べなかった。ゲームだから、やり直しだってきくはずだ。もう一度プレイすれば、あるいは直前でセーブして戻れば、もう一方の選択肢を選ぶこともできるだろうが、選ぶ気になれなかった。自分はそう決断したのだった。

撮らなかったことで彼女の記録はひとつ減ってしまったし、その日の写真はアルバム(自分が撮影した写真は後からアルバムの形式で見直すことができる)から抜けたままである。しかし、撮影しなかったために、そのキャラクターと、そのイベントのことが自分の記憶の中にむしろ強く刻まれたようにも感じる。
そして、そのイベントのあと、自分の写真の質が少し変わったように思った。
キャラクターが変わったのではない。撮影する自分側の感覚が変わったのだ。単なる感傷で勘違いしているだけという可能性もあるが。

いつか、ふとこのゲームを起動してアルバムを見直したときには、きっとそのイベントのことを忘れている気はする。それでも、自分がこのゲームを通じてなにか変わった気がするという気持ちだけはずっと心の中に残るのだと思う。記憶がなくてもこのゲーム内の「日々」を、楽しかった「日々」だったな、と思うのではないか。それはとても幸せなことで、きっとそれが自分にとってこのゲームが名作な理由である。

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

2016年1月1日から12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から10選定。
1作品あたり1話
順位はなし(あいうえお順)

01.アイカツスターズ! 第29話「本当のライバル」

 昨年はアイカツよりプリパラという感じだったのだが、今年はどちらかといえばアイカツだった。
 どうも夢破れたり努力がから回る表現というものに弱いところがある。
 ローラがライバルであるゆめに対して大事なステージ前に食べ過ぎないようにと注意したり(実際ゆめはひょいと間食するシーンがある)、ひとり練習をし、衣装もこだわるといった努力を人一倍しているにも関わらず不思議なステージの才能を発揮するゆめに負けてしまう。
 自分の個性を大事にすることを先生に諭され、ゆめにこれから本当のライバルになる、と宣言するその強さが胸を打つ。そしてその心の機微を読み取る真昼という役回りもまた美しい。小春が明確には気づいていないもののなにかを察知しているのも良い。
 ただ、ローラはこれで自分の個性をすぐ見つけるわけではなく、そこから4話「迷子のローラ!?」まで悩み続けることになるのも中学生っぽいリアルがある。
 つらつらローラについて書いたが私が一番好きなのはゆずちゃん先輩です。

02.灼熱の卓球娘 「第三球 好きっ!!」

 OPがたいへんキャッチーでたかだか1分半の間に目まぐるしく曲の印象が変わる。そのうえ時おり差し込まれる本編のセリフがとても格好いいので盛り上がる。たいへんよい。
 キャラクターはどの娘も可愛いのであるが、全体的にキャラクターが上気していてエロティックなうえにラケットのスイートスポットを「気持ちいいところ」と表現しているあたり意図的にエロティックである。しかしまあ、単なるエロいアニメではなく、遠くからの絵では卓球の様子がよく動くし、熱い展開も多い。
 急に現れた転校生のこよりが、一番にこだわっていたエースのあがりに勝つまでの1話から3話、あがりがこよりを避けようとしたり、自分の地位やこだわっていたことに対する焦燥に痛いくらい覚えがある。
 3話で素直になれたあがりの笑顔は、ほんとうに美しかった。
 6話の、ほくととハナビのエピソードを見ると、1話のほくととハナビが互いを思っている様子が見えてとてもよい。

03.昭和元禄落語心中 「第十話」

 暗い美しさというのは確かにあって、91Daysなんかも近い暗さがあったけれど、この10話のエピソードに流れていた暗さはほかではなかなか見ない。師匠が亡くなって最初の演目の選び方に見える業も、それを演じたのちに出てくる菊比古の孤独も、暗くて寂しくて、孤独というよりもはや孤高という表現が一番近いのかもしれない。
 声優という職業のすごさをまざまざと感じさせたアニメで、助六も菊比古も大ベテラン声優さんが声を当てている。落語家も声優と同じく、声の演技を仕事にしているからこそ、この役を演じるには落語家に対する深い尊敬と対抗心みたいなものがあるのだろうか、と思っていた。

04.タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜 第10話「ヘルツの誇り」

 そもそもいろいろ不思議なアニメで「この物語はフィクションです。ただし、科学史に関わる内容は歴史的事実に基づいた表現を心がけています」というのが面白い。
 マリちゃんもワカちゃんもすごくかわいいし、勉強にもなるしでとてもよいアニメだった。
 各回よく練られているのだけど、その中でもハインリヒ・ヘルツの回を挙げる。
 ヘルツは、光電効果の発見や、電磁波の空間伝搬の証明から無線技術の基礎を作った人物である。
 史実のほうでは自身の仕事の実用性についてあまり理解していないようであったようで、いくぶんその仕事に自尊的な意味での価値を見いだせていないところもあったようだ。
 アニメの中では、その嘆きを掬いとる様子が見えていた。
 実際にそうであったのかはわからないが、ヘルツが失意の中で死んだというのではなく、少しの希望を与えることにしたのは美しい判断だったように思う。

 夏頃、科学技術館でタイムトラベル少女とコラボした電磁気実験がイベントとして開催されていて、参加者(小学生に限っていたように思う)にタイムトラベル少女のクリアファイルを配っていた。そのクリアファイルは科学者・発明者のおっさんたち8人がプリントされているもので、誰得だろうという印象もあったが、アレは小学生男子にとっては女の子が描かれているピンク色のクリアファイルは厳しいという配慮であったのかもしれない。

05.とんかつDJアゲ太郎 「#08 EDMの貴公子降臨!」

 一発ネタのようでその実しっかり作りこまれておもしろい、というのは「面白い物語」のパターンである。近頃の異世界召喚物語でもよく見る。
 そういう中でちょろっと挟まれる人情ものという構造に弱く、それがこのエピソードだった。
 韓国出身のDJイー・ドンミョンに対するリスペクトを、ポンチャックという韓国の音楽で表現することと、そのイー・ドンミョンの思い出に触れること、そしてアゲ太郎が自分の感じるグルーヴを信じること、それらが合わさることでぐっと胸に迫るものがあったので選出した。

06.響け!ユーフォニアム2 第十回 「ほうかごオブリガート

 なんだかんだ2016年のアニメでこれに触れないわけにはいかない。
 2期では脇役を掘り下げることになる。それは物語世界を広げる効果を与える一方で主題に対するブレの原因にもなるので難しいと思う。
 2期を前半後半で分けるなら後半が好みの話の連続で、9話の職員室で鍵を渡す麗奈の足のカットもすごいものを見た、という気持ちになった。同9話では1期を通じて飄々とした印象の明日香先輩の心に少し触れることができた。11話の大吉山のシーンは1期8話のシーンを思い出させる美しさだった。映画「聲の形」でも強く感じたが邦画(実写映画)の雰囲気がある。
 しかしまあ、やはり10話の久美子の独白が本当によい。全体的に2期は黒沢ともよさんの演技に引き込まれた。主演女優賞があるならぜひ差し上げたい。それだけではなく9話であんな笑顔を見せてくれたのに10話ではぐりぐりと心をえぐってくる明日香先輩のいやらしさもよい。
 作画も、話の展開も、わかりやすいすごさというのは大きな武器であるなあと思った。

07.ふらいんぐうぃっち 第1話「6年振りの不思議」

 どのエピソードも大きな問題が起きるわけでもなく、かといって何もないわけでもない。
 ただ魔法使いの日常を描いているだけだ。魔法使いだからと言って、毎日が派手な冒険というわけではない(冒険を担っているのは主人公である真琴ではなくその姉だ)。
 それでも飽きずに見続けられるのは、作画や時間の使い方に丁寧さが表れていることから来るのだろうと思う。1話の千夏ちゃんの作画を見て(具体的にはチト(猫)が膝に飛び乗ったときの作画、階段を駆け下りる作画、真琴を避ける様子)、その挙動からこれは期待できると一気に引き込まれた。
 弘前では結構町おこしで使われているというが、どこを切っても安心安全なコンテンツであるからさもありなんという気はする。いや、実際のところ静止画はともかくアニメは、作画の丁寧さが妙な艶めかしさを伴っているので、アニメとして見る場合は安心安全とも言いづらいものがある。
 無限に流すことができるBGVとしても優秀。BGMもまた世界観にあっている。ARIAなどが好きな人はかなり楽しめると思う。

08.フリップフラッパーズ 第6話 「ピュアプレイ」

 個人的には問題作というか評価に困るアニメであったけれど、とにかくヤヤカを目で追ってしまっていた。
 6話がとてもよかった。5話とだいぶ悩んだ。
 この6話の良さは、あまり言語化したくない。

09.モブサイコ100 第11話 「師匠 〜leader〜」

 モブサイコ100は全体的にぐるぐるとよく動くアニメであった。動きを見ているだけでも楽しいが、キャラクターの魅力が大きい。
 特に霊幻新隆という人物は、口先ばかりの詐欺師であるにも拘わらず一定の倫理観を保ち続けている良いバランス感覚を持ったキャラクターだ。彼の魅力が詰まった11話では、超能力に対して(まだモブの超能力を信じていなかったにしても)体臭と同じで特徴に過ぎないと言い切ったことが良かった。師匠が師匠たるゆえんが感じられる言葉であった。また、超能力を敵に向けることに躊躇をしていたモブにとって「嫌な時は逃げたっていい」という言葉は救いだっただろう。ここでモブは力を発揮するのだろうかという緊張感と、発揮しないならどうこのピンチを切り抜けるのだろうと思わされたのちに強い引きを持って11話が終了し、最終話に至るシークエンスもとてもよい。


10.ユーリ!!! on ICE 「最終滑走 超超超がんばらんば!!! グランプリファイナルFS」

 勇利の思考が、私が追える思考からはちょくちょく外れているように感じた。共感しづらいと言い換えてもいいのかもしれない。そのため選外としようかとも思ったが、丁寧に丁寧に物語の仕掛けが組み上げられており、各キャラクターのスケーティング中のモノローグや、回を重ねるごとに洗練されていくスケーティングの作画と相まって最終話での勇利の滑走には強い感動を覚えた。音楽とのマッチングも素晴らしいものだった。
 ユーリの成長が見えたのも12話を推す強い理由である。

感想

 以上10選。
 秋アニメからの選出が多かった。確かにいいアニメが多かったけれど、どうしても新鮮さみたいなものが評価に影響を与えるような気がする。
 OPかED曲が好みのものが推薦されているように思うが、好みの物語だからOPEDを好きになるという気持ちもある気はする。
 全話視聴済み作品からしか選んでいない。作画のすごさについて断片的にあれがいいとかこれがいいとか情報は手に入っているものの、シリーズをすべて見ているわけでもないのにここであげるのもよくはないだろうと挙げていない。
 10選から漏れたほかの作品として、
・だがしかし
Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
ドリフターズ
SHOW BY ROCK!! しょ〜と!!
SHOW BY ROCK!!
ステラのまほう
・ブレイブウィッチーズ
石膏ボーイズ
僕だけがいない街
ReLIFE
灰と幻想のグリムガル
ばくおん!!
石膏ボーイズ
・装神少女まとい
・想いのかけら  がある。

 今年はテレビ放送に比べてアニメ映画の方が印象が強く残った年であった。
 「君の名は。」はSF的には突っ込みどころもありつつ、新海誠氏のフェティッシュな表現や背景を堪能できた。
 「この世界の片隅に」も、とてもよい映画だった。精緻な描画の積み重ねからくる確かな存在感は、見終わってからがむしろ本番で、日常のふとした瞬間に映画を思い出してしまうことが多かった。呉のつながりでセーラーの万年筆を買った。きっとこれからこの右手で万年筆を握るたびにこの映画を思い出すだろう。
 「ズートピア」もたいへんよかった。男女、草食肉食、職務の立場における強弱がくるくると入れ替わるさまは本当に練りこまれたシナリオを感じさせた。
 また、中国資本のアニメが存在感を増している。
 今のところそれらのアニメで自分の好みのストーリーラインを持つものはない。
 それが私にとって面白くないものか、それともまだ論理展開がこなれていないのか、こなれたうえで私にとって異質な論理展開なのかの判別は難しいのだが、今のところはまだ論理展開がこなれていない印象は受ける。
手堅いバトルものが多いが、Bloodivoresにおいては、日本のアニメではあまり見ない構図の絵がちょくちょく差し込まれているため、この方向で洗練されるという独自進化もそのうち出てくるのだろう。
 霊剣山を見れば、展開される論理が日本における論理とは異なっていることに気づくと思う。今は違和感となっているこの論理展開も、そのうち癖になるのかもしれない。  これからも(日本経済の相対的な落ち込みを見ても)中国資本アニメの増加は今後も続くはずだ。
 なので2017年は海外産のアニメにも目を向けて行きたい。
 インターネット時代になってほぼリアルタイムに日本のアニメを見ることができる層が増えたせいか、もしくは90-00年代のアニメに影響を受けた作り手層が増えたせいか、いい意味で影響を受けた作品も増えているように見える。ところが海外で日本のアニメが早く見られる環境が整備されているというのに、逆に海外のアニメを配信で見ることができるサービスは少ない。本邦のアニメ配信サービスには海外コンテンツの拡充を願う。

プレアデスイベント内容起こし

目次

前置き

 2016年10月4日(火)19時開始の、放課後のプレアデスBD-BOX発売決定(12月7日予定)記念イベントのレポートである。
 私の座っていた場所が、登壇者を直接見られない場所であったため(せいぜいが隙間からワーナーの塚本さんの背中を見る程度であった)、壇上での身振りや、誰の発言かについて情報が足りていない箇所がある。
 メモからの内容起こしであるため、不正確だったり事実誤認していたりする箇所もあるかもしれないし、細かい文言のずれもあるかもしれない。極力忠実に起こしているつもりであるが、禁止されている録音などをして内容を起こしているわけではないので、ご容赦いただきたい。訂正には応じるつもりである。
 また、この手のトークイベントにはありがちな、公開前の情報を含む可能性があるので、問題箇所と思しきところ、公開されていない具体的な数字といったところは削り、念のため、問題のある内容を含んでいないことを、同じくその場にいたtwitterフォロワーのあとりこまるみ氏 @atori_comarumi にも確認を取った。それでも問題があるようならば、連絡をいただければ削除対応をする予定である。あとりこまるみ氏にはこの場でもお礼を言いたい。査読ありがとうございます。
 なお、かっこ書きで(注)とあるのは筆者による注である。

大まかなタイムスケジュール

 19:15開会の乾杯からYouTube版の誕生秘話を振り返るのが1時間強
 中休みが15分程度
 20:35テレビ版を振り返るのが1時間強
 国立天文台関連が20-30分程度
 5分ほどの休み
 プレゼント抽選会が5分程度、
 締めの挨拶が10分程度。
 22:45終了

あとで私が読み返すための日記部分

 ロフトプラスワンでのトークイベントが発表された日、「平日の19時に新宿は厳しいな」と直観した。
 ちょうど仕事の山場の時期であり、座席の順序は先着順。さらには参加を躊躇する気持ちを後押しするように9月22日の12時からのチケット争奪戦にも負けてしまったのでこれは仕方ない、と諦めていたのである。
 しかしながら、ある日隙間時間にふとツイッターを開いてみると、この手のチケットにはつきものの、チケット発券し忘れやキャンセル等で再度買えるようになっているという情報が飛び込んできたので、慌てて申し込むと、137番というチケットを入手することができてしまった。
 チケットは150番までということだったのでキャンセルは10-20%程度出たということだろう。

 当日、仕事を早めに切り上げ、間に合うか間に合わぬかとやきもきしながら電車に乗り込み、18:55というイベント開始5分程度前になんとか着席することができた。

イベント開始前、会場の様子

 18時過ぎ。イベントに向かう最中に、登壇者をもう一度確認すると、アニメ版の土星映像を監修していた国立天文台の小久保教授まで参加することになったという。控えめに言ってよくわからないイベントである。
 待機列がある、というtwitter情報は読んでいたが、18:50くらいに私が会場前に着くころには、既に列はなく、ほぼ入場は完了。正面席、舞台の下手側の席は埋まっており、空いている舞台横(階段やモニタがあり、まったく会場は見えない)に座った。
 会場には、直接壇上を見られない位置にいる人のために、モニタが用意されていて、壇上がリアルタイムで表示されている。必要に応じてパワーポイントやらビデオやらが流れる。
 また、会場のあちこちに、放課後のプレアデスの企画開始からロフトプラスワンのイベントまでの年表が貼られていた(と言っても4,5か所程度である)。

 18:55。入場料2,000円の他に一品以上のオーダー制で、コラボメニューは、すでにホットケーキと水饅頭が売り切れだという。
 コラボメニューは全部で5種類。
<ドリンク>
『あおいのちょっぴり?大人ないちごミルク』(アルコール)¥650
『あおいのいつものいちごミルク』(ノンアルコール)¥550
<フード>
『プレアデス星人ホットケーキ仕上げ』(ホットケーキ 焼印入り)¥550
『プレアデス星人』(水まんじゅう)¥450
『プレアデス星人的な粉もの』(たこ焼き)¥400
『アイスクリーム~エンジンのカケラ添え~』(アイスクリーム+こんぺいとう)¥400

 19:02、機材のトラブルなのかどうやら開演が押している模様。
 正式な開始ではないものの、ワーナー塚本さん(つかやん)、ワーナーの岡田さん、稲田さんが登壇して場つなぎと自己紹介。
 塚本さんが、どなたかが書いたというひとこと紹介を読み上げる。
 テレビ版のプロデューサであるワーナーの岡田さん。
 YouTube版のプロデューサ稲田さん。
 と紹介をしていく。

 コラボメニューの話題。ぜひ注文してください、という話。「昨日コラボメニューの名前を決めた。5分で」という裏話で笑いが起きる。
 稲田さんが持ってきたPC(Let'sNote)の天板一面にいつきのステッカーが貼られている。
「この絵、どのシーンかわかる人いますか?」という問いかけに会場から回答。
 PCの天板には二代目ラッピングカーのいつきがドアップで写っているが、実はラッピングカーのステッカー貼りで失敗したのをPCに貼り直ししたもの。
 塚本さんは、会場を見回して、福島その他の場所で見た顔がいると言っていた。

 ここで他の登壇者を呼び、放課後のプレアデスのプロジェクトの振り返りを始めることに。
 追加の登壇者は、元富士重工業の鈴木さん。
 YouTube版企画協力、梶原さん。はじめて人前に出たという趣旨のことをおっしゃっていた。
 YouTube版企画協力、矢崎さん。YouTube版当時、社会人4年目で一番の下っ端だった。

 ここで登壇者の6人の飲み物を注文。
 大人のいちごミルク3、子供のいちごミルク1と注文後、塚本さんがこどものいちごミルク2で、と言い直す。
(数が合わないがすでに誰か飲み物を手元に持っていたということだろうか?)

 塚本さんがこのイベントのチケットについて言及。
 壮絶なチケット争いだったという話。
 ロフトプラスワンの150席が、最終的にちょっとあまるくらいとか思っていた。
 ところが、実際のところ数分で完売。Twitterでは、30秒でチケット売り切れの「×」が見えたという報告もあった。

(注:↑これのことだろう)

(注:このあたりから、塚本さん、岡田さん、稲田さんが入れ替わり司会をしていたので誰がしゃべっていたか判然としていない)
 会場に問いかけ。
 YouTube版から見ている人~?といって全体の10%強の人が手を挙げる。YouTube版は1週間で100万再生したという話。テレビ版からの人が多い。

 どなたかが書いたという登壇者のひとこと紹介。
 鈴木さん。「放課後のプレアデスをテコいれした人」
 稲田さん。「座組をした人」。稲田さんは、梶原さん、矢崎さんを呼び出した影の立役者という説明。
 矢崎さん。「『放課後のプレアデス』というタイトルを考えた人」。おぉ~、という会場のどよめきと拍手。

 登壇者のドリンクが届く。
 届いたドリンクの説明は、「エンジンの欠片のようなもの」が入っているドリンク。
 ゆかりという新潟のお菓子を入れたいちごミルクである。飲んだが、滅茶苦茶甘かった。滅茶苦茶甘かった。

YouTube版誕生秘話

 19:15に開会の乾杯をした。
 プロジェクト誕生秘話が語られる。
 YouTube版制作の流れを確認するところから始まる。

 最も最初期はどういうテーマで始まったものなのか。
 元富士重工業の鈴木さん、当時ウェブページ担当。
 毎年なにかしらの企画を立てていた中で、ちょうど運転支援システムEyeSightのプロモーションをやろうとしたのになぜかアニメになっていた。会場笑い
 企画が始まった2010年2月、と時期に言及したとき、会場のモニタや壇上のプロジェクタに年表が表示される。
 年表がエクセルで作られていることが分かり、会場から笑い。
 機材トラブルで一瞬画面が黒くなる。ぶっつけ本番感がある。画面黒いし!と言ったことで会場から笑い。

 いくつか案を出した中で、「スーパードジっ娘アイサイト日記」という架空のキャラクターのブログを作る企画案。キャラクター案がドジっ娘過ぎて、これを会議に出したらやばいでしょと言いながらも、いざ出してみたら会議で爆笑になった。
 結果、この案を掘り下げていこう、ということになった。

(注:会場のモニタやプロジェクタに表示されている資料について、たぶんなんらかの社内資料を参考にしているようで、関係各所に迷惑が掛からないよう、内容と日付など簡略化して書く)
 ドジっ娘の名前は「さいとうあい」と決定。
 往年のテキストサイトのようなブログ形式がいいのでは?ということで簡単なものを作ってみたが、
 これは(注:悪い意味で)やばい、となって、じゃあアニメにするか、とアニメ企画になっていった。
 このあたりでガイナックスと交渉始めた。

 元富士重工業の鈴木さん、「ガイナックスは、単なるドジっ娘萌キャラではなく、人間味のあるキャラクターが何かに向かって頑張ってる様子が描ける」と考えていた。
 ガイナックスに頼むというのは冒険だった。
 社内向けの資料を書きながら「(この企画でアニメを作るなら)ガイナックスしかハマらなそうだけど、それは修羅の道だ」と考えていた。

 このころ、監督がこのアニメ企画に登場、という話をしたところで、実際に監督が登壇することに。
 会場は拍手。監督が控室からなかなか出てこないので、拍手から催促の手拍子に変更。
 監督へのオファーがあったのか、それとも自分から手を挙げたのか、という質問に、ちょうど暇だったところで、じゃあやるかって感じだったと監督の回答。会場笑い

 プロモーションのためのアニメと言っていたが、やるなら本気でやりたいということでガイナックス側から鈴木さんを口説いてクオリティアップする方向に。
 クオリティアップするということは時期がずれ込んでしまうということでたいへんな思いをした、という話。

 鈴木さんと監督、初顔合わせ、どんな感じでした?
 鈴木さんはこのときアニメの会社に初めて入って「これは(注:おそらく悪い意味で)やばい」と思ったという。

 当時のガイナックスは東小金井でジブリの隣にあった。
 富士重工業とやる、となったとき、富士重工業の歴史にどこまで触れるのか、という議論はした。
 2週間程度でアニメのプロットを仕上げるとか無茶な話も出た。

 ロケハンのための合宿を行った。モデルになっている伊参スタジオでの写真。
 PCでロケハン時の写真をモニタに映し始めると、いくつか変わった写真が出てきたため、「これ、やばい写真ないですよね?」と登壇者たち同士で確認を始めていた。
 ここでさらに登壇者を追加。汐留で働いている山口さん。
 山口さんは、一度(注:富士重工業内で)ドジっ娘企画を下げようかとなったとき(注:ブログを作ったときか?)に後押しをし、ドライブシャフトの原案?原型?を出した人らしい(注:本人のtwitterいわくエンジンを書いたらしい)
 

 ガイナックスプロデューサ高橋さんが撮った写真のフォルダ名が「高橋秘蔵写真」と書かれており、ヤバい写真がないか登壇者間で再度話題になる。
 YouTube版でも出てきたひまわり畑の写真や、YouTube、アニメ版どちらにもでてきた東屋の写真が写る。
 このイベントの当日朝に、合宿の際の写真集をくれとガイナからの電話があり、(注:たぶん塚本さんが)過去の写真を引っ張り出して用意をした。

 キャラクター原案の菊地さんと監督が、東屋に入っている写真が映る。「このシーンがあの名シーンに!」と言って会場笑い。
 合宿やってよかったという感想が出た。
 合宿の後、単発のプロモーション企画ではなく、富士重工業を中心に物語の幅を広げよう、ということになった。ユーザとの絆を大事にするものを作る、ということに。
 稲田さんいわく「英断だけど、普通あり得ないこと」

 菊池さんの、キャラクター原案に関するメモがモニタに移しだされる。
 まだキャラクターの名前が決定稿と違う頃。
 「すばる」と「あおい」と「みなと」の名前はそのまま。
 「いつき」は「かなえ」、「ひかる」は「みつば」、「ななこ」は「ゆうこ」だった。

(注:角度的に誰が発言しているか不明であったが稲田さんか山口さんの発言)公式サイトにもある、SUBARUxGAINAXプロジェクト宣言文をだしたところで自分の仕事は終わりと思った。

 シナリオを書き始めたあたりでタイトルも決めることになった。
 普段物書きしない人のぽっと出たアイディアが欲しかった監督が、タイトルを関係者に公募した、という。
 関係者は一人X個出すこと、みたいなものだったらしい。

 プロジェクトの地獄その1を前述の合宿とするなら、このタイトル大喜利は地獄その2だった。
 東小金井に当時住んでたYouTube版企画協力の矢崎さん、会社で仕事をしていると、帰りにガイナックスに寄ってくれないかという電話がきて、よく寄っていた(注:冗談めいたトーンで「暗躍していた」といった言葉も使っていた、はず)

(注:おふざけなものも多いので、問題のなさそうなものだけピックアップする)
1.スバル系
 極超新星 すばる熱!
 すばるのほし(谷村新司っぽいという突っ込みで会場笑い)
 すばるんっ!
 すばばばばばばっ!
 君は星をみたか
 私が生まれた星

2.どっかで見た系
 宇宙の使い魔
 スバルンブレイク(プリズンブレイクに影響を受けている?)
 タコボクサー(← 一応ボクサーエンジン(スバルが採用している水平対向エンジン)にかけているらしい、というコメントで会場から「あ~」という声)

3.プレアデス系
 プレアデスの心臓
 六星少女プレイアド
 あふたーすくーる☆まじっく
 pleiades after school

といった形で徐々に「放課後のプレアデス」に絞られていった。
 矢崎さん、当時は制作の現場にいて、これが一本目の名づけの仕事になった。

 タイトルロゴデザイン担当の小林さんが登壇。
 車に貼って恥ずかしくないロゴを、と思っていた。
 ステッカーは商品化しないかなと考えていた(注:欲しい)。

 イメージボードなどができたころ、餃子の会と呼ばれる会議があった。
 これは2011年2月1日0時に行われた、渋谷のスクランブル交差点での映像ジャックに関する会議。
 そのころ、声優オーディションもあった。

 2010年11月1日。ティザーサイトが公開される。ヤフーニュースに載ってしまった。
 このころ、特報公開、絵コンテ完成、声優決定。

 オリジナルアニメをYouTubeで出すのは当時初めて、か、ごくごく少なかった時期だったとのこと。
 このころ、ダイヤモンドオンラインの取材を受ける。

(注:当時の記事)
若者のクルマ離れ阻止なるか?エヴァガイナックスと組んだスバル“こだわり”の美少女アニメエコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/10260
エヴァガイナックスはなぜスバルと組んだ?美少女アニメ放課後のプレアデス」誕生秘話(下)|エコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/10334

 アフレコが始まる時期。
 ガイナックスコスプレ忘年会があった。
 2011年1月予告編1,2が公開される。
 1月31日記者発表、上映会イベントが決定。
 そしてそのまま2月1日0時の渋谷映像ジャックに至る。
 ここで、渋谷映像ジャックの映像が会場のモニタで流れる。
 アニメ屋からすると、渋谷でアニメ映像ジャックというのは珍しい、とのこと。
 当時「渋谷に行くのは(リア充の街なので)ハードルたけぇ」というツイートが当時あったらしい。会場笑い。

 2月1日0時に渋谷での映像ジャック後、同日1時にYouTube版公開。
 クルマ買った人がX人(注:具体的な数は伏せる)くらい買った人がいてすごい、という話になった。
 ひとまず、YouTube版を打ち上げて、さあ次、というタイミングで東日本大震災だった。

 2013年半ば、テレビ版の計画が始動。ワーナーから手が上がる。
 2014年2月YouTube版3周年ということででテレビアニメ化発表……というところでYouTube版の話は終わり、ここで会場はトイレ休憩に入る。
 2036、15分ほどで休み終了。
 念のため、ということで会場に貼られている年表などはtwitterなどにアップロードしないように、というアナウンスなどが流れる。
 

テレビ版誕生秘話

 休憩から再開。テレビ版の話題に移り、再び塚本さん、岡田さん、稲田さんの三人?
 テレビ版の話題では登壇者として監督と高森奈津美さんを呼ぶがなかなか降りてこない(注:先ほどYouTube版の時も監督も降りてくるのは遅かったので控室は音が通りにくいと思われる)
 高森さんは、上(注:控室のこと)でご飯食べてました~といっていた。
 高森さんは、大人のいちごミルクを注文していた。

 更に登壇者を呼ぶ。音響監督の飯田さん。音響制作担当の鑰山さん。
 飯田さんは、駆け出しの頃に関われた。監督からオファーがあった。

 高森さんが登壇したのでちょっと時間をさかのぼって
 2010年11月のキャラクター公開(みなと以外)の時の話。
 飯田さんが高森さんを選んだのはなぜ?という質問に対して、
 飯田さん「フレッシュな人を選んだ」。五人はかぶらないように(注:声質のことと思われる)という配慮があった。

 キャラクターの声を聞いてはじめて、スタッフ間の互いのすばる像の意識ずれが分かって(注:「もっとすばるは可愛い声だ」とか「いやもっと芯の強さを感じさせる声だ」といった議論をする意味と思われる)、それがあって互いの声のバランスを考えた。
 とりわけななこのバランスが難しい(注:会長の声も出すので)。

 塚本さん「(高森さんは)初めてすばるを演じるときどんな気持ちだったか」。
 高森さん「YouTubeアニメというのも(めずらしい形態なので)よくわからないという印象だったし、SUBARU x GAINAXというコンセプトもよくわからないという印象を受けた」
 塚本さん「役が決まったときどんな気持ちでしたか」
 高森さん「えっ?すばるなんだ?」という驚きがあった。

 放課後のプレアデス製作開始「打ち入りのプレアデス」
 自分でケーキ焼いてる人、燻製を焼いてる人などさまざまいた。
「ゆで卵の燻製美味かったな~」
(注:↓いつき役の立野さんが公式ブログで言及していたのでここに貼る)
打ち入りのプレアデス|立野香菜子 オフィシャルブログ「もぎたてのKanako」Powered by Ameba
http://ameblo.jp/kanako-tateno/entry-12053713926.html

 壁にイラストやクッキーが貼られていて、高森さんは「寝そべったみなとくんの絵に貼られたクッキーは、取っても取っても気づくと貼られていた」
 2014年12月テレビ版記者発表。富士重工業恵比寿新社屋にて
 SUBARU BRZ GT GALS「BREEZE」に、すばるたちの学校の制服を着せるというプロモーションも行った。

 ここでラッピングカーの話題になり、ラッピングカーのオーナー登壇。
 2014年2月から3月の間でラッピングカーが突貫工事。作業場は三鷹のスバルで。

(注:あれこれイベントについての話題があったが声優さん、事務所さんに絡む話もあったのでここでは割愛)

「今日はプレアデス続編見たいぞ集会だと思っている」
「BD-BOXが売れたら発売日にイベントをやりたい。みんな12月7日は予定を空けておくこと」

 プレアデスRADIOの話題。
 構成作家八木橋さん。(注:業界ではぶっとんだ作風で有名らしい。誰がパーソナリティになるかによっては作風に合わないとか)
 八木橋さん「キャストは誰ですか? 高森さんですか? あ、なら大丈夫です」
というやり取りがスタッフ間であったという話で会場笑い。

 2015年4月5日アトレ秋葉原ですばるが一日店長をする企画。
 アトレの担当者の方が、放送する範囲を間違えてしまうハプニング。
 秋葉原の駅のホームから「アトレ一日店長のすばるです!」という声が聞こえてきてしまってたいへんだったというエピソード。
 その場にいたスタッフは「確かにずいぶん遠くからも声が聞こえるな、とは思っていた」とのこと。
 4月25日アトレ秋葉原一日店長にひかる役の牧野さんが参加したという言及。

 音響制作担当の鑰山さんに話題が移る。
 完成台本が上がってきたときの話。この段階で最後の修正が行われる。
 普通、修正箇所に赤点を打つだけ。
 ただ、この仕事のときは大量の修正があったため、震えたことだけ覚えている、と鑰山さん。

 ニコ生出演時の話に移り、当時の写真をPCで表示すると、なぜか高森さんが肉を盛られた皿を手に写真に写っている。
 なんでこんな肉を持ってたんだっけ?と登壇者何人かで話しあうがみんな思い出せない。
 プレアデスRADIOでも肉を食べる話があり、どうも話題として肉が多いという話をしている最中、唐突に高森さんが、
「あれ?そういえばちゃんとした打ち上げは?やってなくない?」
 塚本さん「あははは」
 高森さん「あははじゃないよ!!!」会場笑い
 塚本さん「打ち上げ、BD-BOX売れたらやります!」

 ここで登壇者として呼ぼうとしたが、別件で来られなかった方の紹介。
 まず、鹿乃さんからの音声コメントを再生。
(注:ここはメモ取れず。大意としてはBDBOX発売決定おめでとうございますといった内容で、
結構作中のセリフやStella-riumの歌詞を引用していた記憶がある。あと、高森さん大好きですと言及)
 富士重工業の安室さんも登壇予定だったがご多忙につき参加不可能。放送時アイサイトCMを流したことや、社屋を使う許可とかで尽力いただいた。

 塚本さん「ここから、かなたからが会場BGMとして流れると泣きそうになります」
 ここで登壇者を追加。脚本担当。
 浦畑さん。4,5,6,8,11,12話で正式にクレジットされている。
 森さん。4,7,9,10,11,12話で正式にクレジットされている。
 脚本会議は時間を掛けた。昼から始めて、やばいときはエンドレスといったときもあった。
 監督がテレビ版の構成を切り始めたのは2013年年末。
 浦畑さんは参加が決まったときに、ガイナックスの武田さんに「浦畑さんは、監督がやりたいことを落としてくのが仕事だから」と言われた。

 YouTube版が終わってから、佐伯さんが1,2,3話に相当する話を作って、裏でもちょこちょこ作っていた。
 4話、音を月に送るというアイディアは、監督が新聞か何かに出ていたエピソードをもとにしている。
 絵描きの人が、子供が勝手に仕事の絵に描き込みをした、というエピソードを入れ込みたいと言われたことと、グリーゼか何かの星にtwitterの投稿を送る、というプロジェクトが実際にあったらしくそれらがもとになっている。

 具体よりも体感が書かれているのが佐伯さんの構成(注:ここでいう構成とは、脚本のもとになる大まかなプロットを指す。30分の各話の流れが10-20行程度で記載されていた)。浦畑さん「これ、シナリオライターだったら怒られますよ」
 森さん「私がメインで船を漕ぎ、監督が詩人。浦畑さんが学者といった雰囲気だった」
 浦畑さん「監督は北極星に向かうんだ!と言うけど向いてる方向が南みたいな人。一度納得させると素晴らしいけど納得させるまで時間がかかります」(注:時間がかかり、くらいまで言ったところで他の人の声がかぶさった)

 9話、キスシーン。ヒロインがキスするのはどうなのか。最終話のキスを印象的にするには、やめたほうがよいのでは?という議論しているところで、
 監督「森さんならどうですか?このシチュエーションでキスしますか???」と問いかけられる。会場笑い
 森さん「そうですねえ、宇宙ですからねぇ。そういう関係じゃないと宇宙までいかないのでは」とアドバイスした。
 とはいえその場は、絵コンテを見て判断しましょうか、となった。
 コンテ見てみたら、これならまあいいかとなった。
 監督「とはいえあからさまにキスするのはやめた」

 ここで浦畑さん、森さん退場。
 ワーナー塚本さん?岡田さん?「鑰山さん、喋ってないからこれだと登壇した意味ないのでなんかしゃべってください」
 登壇者一同「(振りが)雑!!!」会場笑い

 鑰山さん「効果音の話をしたい。できたアニメにはドライブシャフトくらいしかスバル要素がない。
そのドライブシャフトの音では、効果音担当の山田さんが尽力した。ガレージ飛鳥でエンジン音を録音した。初代の痛車のどこかに名前書いてあったはず」

 LINEスタンプの話題。
 みんな買ってね、という話題のほかに、声優陣によるプレアデスグループLINEの話題。
「すばる!すばるです!スタンプって高森しか使えないじゃん!」みたいなことをやり取りしているらしい。

 高森さん退場前に一言「YouTube版から4年のキャリアを積んでテレビ版ができたのはよかったです」
 鑰山さん退場、高森さん退場。

国立天文台土星の話題

 確かこの頃21:50
 国立天文台の小久保さん。5話の土星に関しての監修。
 ヴェイサエンターテインメントの武田さん。武田さんは、4D2Uなどで可視化担当するなど。

 2006年、カッシーニがプロペラ構造を発見し、それを入れ込みたかった。
 土星の環の氷は、数センチから数メートルのもの。重力の関係でプロペラ構造は輪の進行方向の前後にできる。
 最新の土星の輪の構造に最も忠実なアニメになってる。

 2017年にカッシーニの運用が終わる。最後は、土星の大気に突入して終える予定である。

 ここで5話で実際に使われた土星の映像を流す。
 再生した映像は関係者のみに配られるもので「放課後のプレアデス5話」とタイトルがでており5,4,3とカウントダウンが表示されている。
「皆さん大好きな白箱ですよ!」と登壇者の誰かが言い、会場笑い
 宇宙空間は音がないのでどんな音をつけるべきかを議論した(注:白箱もちょうど音がないですね、という冗談も間に挟んでいた)。最終的にはファンタジー側に振って音を出すことに。

 小久保さん「人が、土星の輪のそばにいたらどう見えるかを見たかった。それを叶えてもらえて嬉しい。天体は大きすぎるが、土星の輪は厚みがせいぜい数メートルだから人間と比較できる大きさ」
 監督「同じく。人がそこにいたらどう見えるかは見たかった。自分たちにできることは物語のなかでそれを実現すること」
 武田さん「プレアデスのためにも土星を作る必要があったし、土星の可視化のためにもプレアデスの案件を進める必要があった」

 小久保さん、武田さん退場。

 このとき22:25。超絶押しているとのこと。プレゼント抽選がこのあとあるので5分だけ休憩というアナウンス。
 22:29に「ちょっと早いですけど」と前置きがありながら再開。
 抽選プレゼントは10人分用意。クリアファイルセット5人、カット袋に入った原画(注:複製原画だろうか?)6枚セットを5人

 今日の登壇者のうち、残っている人たち(注:9人くらい?)がひとことずつ挨拶。
 22:45終了。終了予定はもともと22時だったとのことなので、だいぶ時間的に押してしまった。

あとで私が読み返すための日記部分その2

 外に出て何人か知り合いと話すも、二次会に行けるような時間でもなく。
 仕方なく家に帰ろうとしたが、新宿にはサントリーラウンジ昴という場所があったことを思い出し、
 ウイスキーを一杯飲んで帰ることにした。昴だからね。

 

話数単位で選ぶ、2015年アニメ10選

2015年1月1日から12月29日までにTV放送されたアニメ(再放送を除く)から10選
1作品あたり1話
順位はなし(あいうえお順)

01.アイドルマスター シンデレラガールズ 第17話 「Where does this road lead to?」

単話としての完成度の高さ。
18話もキャラの関係性や距離感がじんわりと重ねられていたため候補に挙がったが、構成の巧みさを感じたので17話を推す。
主要な複数のキャラクターが持っている相似性をうまく消化(昇華?)しているのがたいへん良かった。
城ケ崎姉妹両方にスポットを当てつつ、赤城みりあにも姉としての自覚が生まれていてみんなが少しずつ成長している様が見えた。
莉嘉は杏ときらりの二人の言葉で、もやもやした感情が吹っ切れるし、
美嘉はみりあの前で同じ姉としての共通点もあって素直になれるようになったし、
みりあはみりあで、姉仲間ができたことで少し成長した。
綺麗な話であった。
一期を見ながら莉嘉派だと思っていたが、みりあに母性を感じる人々がいる感覚を理解できてしまった回。
全話通して見るならば21話もよい。一期からの未央の成長が思わず胸を打つ。

02.アクエリオンロゴス 第15話 「嗚呼!青春の日々」

ロゴスワールドと呼ばれる異世界からモジバケという化け物が文字が持つ概念をゆがめ、現実世界に影響を及ぼす。
死という概念が壊された15話では、何が起きたかといえば、死者、死語が現代によみがえるといったものであった。
シリーズ全体としては、言いたいことを言葉にして(文字に関するアニメだからそれはある意味自然か)ある種説教臭くしゃべらせてしまうので、わかりやすいものだった。
花嵐ちゃんがやたら可愛いので動いているのとしゃべっているのを見るだけでたぶん楽しめると思います(一部の人は)。
そんな調子だったので話としてピンときていなかったが、15話は特別によかった。
比較的近年のネタを用いたパロディだと透けて見えてしまう「こういうの面白いんだろう?」というものが、死語をテーマにしているパロディゆえに回避されたのだと思う。パロディ先が古すぎるとパロディというより引用に近づくのだろう。
ゴーストバスターズ(パロディ)のコーラスはほほえましく見ていられたが、綺声神の高い声でのコーラスで耐えられず笑ってしまった。
あと、15話は総司令桜子さんの制服姿にぐっときます。

03.血界戦線 第6話 「Don't forget to Don't forget me」

5話と迷った。5話は後半からエンディングへの入りがたいへん綺麗であるが、話としての完結度合いを見て6話。
人間と、異界人が混ざって生きるヘルサレムズ・ロットでは、当然いろんな各々が折り合いをつけて生活をしていると思われるが、やはりそこには違いがある以上差別も存在する。
5話までは比較的そういう場面は薄くみんな(時には法を破って)好き勝手に生きているように見えていたが、6話で登場したネジが、通りひとつを挟んでそこには壁が存在すると言ったことで社会構造がはっきり見えた回だった。
そういう中で層を越えた友情に尊さを感じた。
暴力シーンは不愉快というか不安になったし、勧善懲悪的な側面がないでもないしで微妙な場面もあるが、落ちもきっちりと定番を押さえて綺麗にまとまっていた。
とにかくエンディングのアニメーションが楽しげで何度も繰り返し見てしまう。

04.少年ハリウッド 20話「僕たちの延命」

出てくるキャラクターの中では舞山春が好きなので、彼の個別回である9話、18話もよいけれど、話としては20話が良かった。
少年ハリウッドは、基本的にアイドルというもののありかた、ファンとのありかたに全力で回答しているアニメなので全話通してみるべきアニメである。
正確に表現できているかわからないが、今の私は、アイドルとは、「必死に、全力で走る際に見える一瞬のきらめきを魅せる存在」であると認識している。

20話はマッキーの優しさが際立つ回であった。
元ヤンであるせいか、仏恥義理魂だなんて恥ずかしい口上をさせられるが、一番アイドルらしくなく、粗野な印象のあるマッキーが実はチームのメンバーをよく見ていて、チームのために一番であることは何かを(分からないなりに)よく考えていることが分かる回。
そのマッキーが見せる悔し涙が、自分にはガツンと響いてきた。
なお、直後にハッとして目線をそらすシュンの様子に彼の繊細さを感じるポイントである。

特殊演出というか、劇中劇でファン側に感情移入しながらみることができる5話、10話、19話もいいが単体で見ても意味が分からないだろう。
いずれ永遠 never ever は踊れるようになりたい。

05.SHOW BY ROCK!! track-06 「DOKIィッ!?水着だらけの海合宿♡ですぞ♪」

レトリー最高に可愛いとずっと思っていて、5話のシアンと二人きりの時点ですでにやられていたのが、6話ではひたすらにいい、いい、とだけつぶやいていたような気がする。
全体的に影の表現が美しかった。
風呂の色遣いが綺麗で、レトリーの髪がアップになっていて思わず一時停止、シンガンクリムゾンズのギャグに癒され、シアンの歌でたまにかすれる声に悶え、つられてモアが秘密を告白したことで、一気に仲間としての距離が縮まったことで話としてもきっちりまとまっている。
これ以上何を求めるというのだろうか(ウワサノペタルズ メインでの二期を求めています)。
弾けもしないギターを購入するに至った原因の一つは間違いなくエンディングテーマのHave a nice MUSIC!!にある。

06.SHIROBAKO 第19話「釣れますか?」

多くの人が23話を推すであろうSHIROBAKOで19話を推す。
アニメは全般に高校生くらいのキャラクターが主人公であることが多いのであるが、本作はもう少し上の世代からかなり上の世代までが主人公である。
SHIROBAKO全体での感想は多くの人が放送中から放送終了後までずっと出してきているので取り立ててここで書く必要もないだろう。
19話は前半の矢野さん無双もいいが、大倉さんの話がかなり好きだった。
比較的、歴史というか積み重ねを感じさせる話に弱く、大人が大人としての仕事をしているシーンに弱い(今年のアニメではないがアイドルマスター(無印)21話は本当に好き)。
アンデスチャッキーの吹雪のシーンにまつわる話、アリアの故郷の背景の話両方よかったが、その際のモノローグ「アニメの仕事が好きだから夢中になって目の前の仕事をしていただけ(大意)」こそがSHIROBAKOで描かれてきたものだと思う。

07.長門有希ちゃんの消失 第10話「サムデイインザレイン」

それまでただひたすらにラブコメが続いていて、演技も、映画で見た消失の長門に似せることもないというもので、正直微妙だなと思っていたところ、10話に来て話がぐらりと揺らいだ回だった。
サムデイインザレインというタイトルで、この長門が現れただけでもう大満足していたのであったが、最後の朝倉の問いかけを聞いて、テレビの前でうなってしまい、11話を待ち望んだ瞬間に自分の中でそれまでの評価がひっくり返ったのだった。
涼宮ハルヒシリーズはいろいろあった。たとえばエンドレスエイトは暴挙であったという判断が大方であるようだが、個人的には全然ありだった。
エンドレスエイトが8話かかったなら、長門有希ちゃんの消失は10話かかったと考えればそう問題もなかったのだった。

08.ハッカドール THE あにめ〜しょん 第6話 「思い出のナーニー」

視聴後に漂うさわやかさ。ダンスをするエンディングではなかった結果だろう。
ボーイ・ミーツ・ボーイが好きなので3号ちゃんが男の子のままでもよかった。
……ボーイ・ミーツ・ガールだけで言うなら、4話だってそのはずであったのにこの差は。

意図的な作画崩しもたくさんある本作であるが、アニメの面白さは作画にのみあるわけではないと改めて感じた。

09.響け!ユーフォニアム 最終話「さよならコンクール」

最終話。8話もたいへん美しかったが、自分自身学生時代にステージに立ったことがある身としてはやはり13話を推したい。
朝の電車に漂う当日のそわそわとした空気、スポットライトの温かさを思い出させるような色遣い、光の反射、ホコリの表現。
演奏が一瞬に感じてしまうステージの空気が描写され、そこに惜しげもなくつぎ込まれていた技術を考えると途方もないものを見たという感覚が残ったのだった。
私自身は百合に永続性を求めておらず、一瞬の交錯やすれ違い、そしてその先の関係性に百合を見出している部分があるので、たいへんよい百合を見た気持ちがある。
百合とは書いたが、部活モノとして、誰にも勧めることができるたいへん良い作品であった。

10.放課後のプレアデス 第4話「ソの夢」

もう書くべき言葉が見当たらないが、2015年最高に心に刺さった放課後のプレアデスから。
とにかく誠実なアニメだった。
SFでジュブナイルで、魔法遣いで、ガール・ミーツ・ボーイでという作品で、それぞれの設定、それぞれのキャラクターの心の動きに誠実だった。
安易なお約束に流れないゆえにシビアな結論であったが、それが作中の彼女たちの結論であるならば(つまりは製作者の結論であるならば)視聴者である私もそうした結論を支持したい、応援したいという気持ちになった。

全話推したいが、最終話(見ると涙と鼻水がひどいことになるので、あまり回数を見ることができていない)にするか8話にするかなどとかなり悩んだが、もっとも引き込まれた4話を推す。
ほかの話に比べて科学的考証よりもむしろ情緒性が前に出ている回。
小さいころの過ちは、小さいからこそ後々まで影響を与えてしまうことがあるが、それを解きほぐす優しい作者側のまなざしが、作中の父母のものと重なるような気がした。


比較的アニメを見ているほうだと思うが、それでも心に残るエピソードというのはそう多くない。
アニメを見ても心動かされることが少ないというのは、自分の視聴スタイルが確立しつつあるということだ。
いいことでも悪いことでもないけれど、なにを見ても自分に変化がないのなら、見る必要もないのではないかとしばしば考える。
それでも、確率は低くても一作品でも自分を本当に動かす作品があったなら、それは幸福なことであり、きっとそういうものがあるはずだと信じ、ただアニメを見続けているのである。